技術情報

System MXs

張力制御のノウハウをパッケージ化

駆動制御システム「System MXs」は、ドライブシステムがこれまで培ってきた張力制御のノウハウ(ソフト)をパッケージ化し、コンポーネントで提供するシステムです。
その為、お客様の方で新たに制御用ソフトを設計する必要が無く、かつ専用ツール無しで誰でも操作ができます(※1)。「System MXs」をお客様の装置に搭載することで、高精度搬送を容易に実現できます。

  • 駆動制御
  • HMI
  • 張力制御
  • ソフトウェア
  • 効率化
  • 省力化
  • 工数削減

従来のシステムとの違い(機能あり・なし)

当社従来製品「System MXII」と「System MXs」の機能比較です。機能については全てではなく、よくご質問を頂く項目をピックアップしております。

System MXsの方も基本的な張力制御機能は備えておりますが、違いを端的に表現しますと、System MXⅡの方はお客様の幅広いご要望に対応可能で「複雑・高精度な制御を実現できるシステム」です。System MXsの方は基本的な機能を備えた、「使い勝手重視のシンプルなシステム」です。

従来のシステムとの違い(導入の手間)

System MXⅡは当社で制御盤製作まで行いますが、制御は複雑な為、事前の摺り合わせや弊社でのソフト設計、現地調整などの時間を要します。また、現地で調整する為には専用のPCツールが必要です。

一方、System MXsの方はコンポーネント提供のため、制御盤はお客様にて制作して頂く必要がありますが、追加のソフト設計が不要であり、事前の摺り合わせが必要最低限で済みます。さらに操作はタッチパネル上で行えますので、現地調整の手間も簡素化されています(※2)。

System MXsにおける当社提供範囲(共通品)

モータによらない共通品としては、操作・調整HMI、CPUユニット、アナログ入出力ユニット、デジタル入力ユニット、デジタル出力ユニット、HUBユニット、それらを接続するケーブルを準備しております。HMIにはあらかじめ16軸分の制御ソフトをプリインストールしてお渡しします。また、オプション機能にはなりますが、他社コントローラとのインターフェースは、イーサネットIPにより拡張可能です。

System MXsにおける当社提供範囲(モータ・ドライバ)

モータ・ドライバについては、種類・容量によって準備する電気品が異なります。少容量のサーボモータに関しては、専用の小型のドライバを準備します。こちらのドライバが対応しているのは0.14kW~1.12kWのサーボモータとなります。中容量のサーボモータとベクトルモータについては、各容量に合わせたドライバを準備します。中容量のサーボモータは約7.0kWまで、ベクトルモータは0.4kW~55kWまで手配可能です。防爆ベクトルモータに関しては1.5kW~22kWまで手配可能です。いずれの場合も、エンコーダケーブルも当社にて手配致します。(※3)

System MXsの機器サイズ(小容量サーボ構成)

右に、小容量サーボモータの4軸構成の場合の電気品サイズを表記しております。この場合、縦は160mm以内、横は250mm以内に収まりますので、非常にコンパクトサイズとなっております。小容量の場合は全体の省スペース化にも貢献します。中容量サーボ・ベクトルモータの場合のサイズについては個別にお問合せ下さい。

(※1)補機の制御が必要な場合、お客様の方で制御ソフトを設計いただく必要があることがございます。
(※2)全ての装置におけるお客様の作業工数削減を保証するものではありません。
(※3)対応電圧によって選定可能なモータの容量が異なります。個別にご相談ください。


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